歴史

古事記

古事記 上巻8

八十神の兄弟神は、因幡のヤガミヒメ(八上比売)というキレイなお姫様にプロポーズして、結婚しようと思い、因幡へ旅をしていました。この時は、ダイコク様は従者としてお供していました。大きな袋を背負って一番後ろを歩いていました。
古事記

古事記 上巻7

地上に降り立ったスサノオは出雲の肥河(ヒノカワ)の上流にある鳥髪(トリカミ)という所でした。すると河に流れている箸をみて、スサノオは「上流に誰かいるな」と思い、河上に向かって歩き始めました。しばらく行くと、おじいさんとおばあさんが、少女のかたわらで泣いていました。「おおい、お前らはダレだ?」とスサノオは聞きました。
古事記

古事記 上巻6

スサノオが声高らかに言いました。 「わたしの心は清らかで正直だ。だから、か弱くやさしい女の子が生まれたのだ。 そう… つまり、わたしが誓約に勝ったということだ!」 そして、勝利に乗じてアマテラスが営む田んぼの畦を壊し、田に水を引く溝を埋めてしまい、神聖な儀式を行う神殿で排泄をしました。
古事記

古事記 上巻5

イザナギが命じたように、アマテラスとツクヨミは、それぞれの領域を治めていたのですが、スサノオだけは命じられたようには治めず、アゴヒゲが胸に届くほど成長しても泣き喚いているばかりでした。 その泣き方があまりにも激しすぎて、青々とした山が枯れ、河や海の水が干上がってしまうほどです。こうなると悪い神が横行して、その音は夏のハエのように辺りに満ち、きたない精霊が沸きました。
古事記

古事記 上巻4

イザナミとの最後の別れを告げて、黄泉の国での散々な出来事に疲れたイザナギは「わたしはなんて汚らわしいところに行っていたんだろう。禊みそぎをして身を清めよう。」そう思い立つと、筑紫の日向の橘の小門の阿波岐原あわぎはらという所へ行き、禊みそぎを行うために持ち物や衣服を脱ぎ捨てると。
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古事記 上巻3

<!-- wp:paragraph --> <p>火の神である子を生んだことによりイザナミは、苦しみながら絶命してしましました。 イザナギは「愛する妻よ!子供とひきかえに命を落とすなんて、なんてことだ!」と、悲痛な思いを叫び嘆きました。
古事記

古事記 上巻2

必要なものを造り終わると、イザナギが「あなたの身体はどうなっている?」とイザナミに聞きました。「わたしの体は、段々と出来あがってきたのですが、足りないところ(=女性器のこと)があります。」「わたしの体は段々と出来あがって、余ったところがある(=男性器のこと)。そこで私の余ったところを、お前の足りない所に挿して塞いで、国を産もうと思うのだが、どうだろうか?」「それがいいですね。」
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古事記 上巻1

天地が初めて別れた時、高天原に誕生した神様はアメノミナカヌシノ神、次にタカムスビノ神、次にカミムスビノ神の三柱の神様です。この三柱の神には男女の性はなく独神で、誕生するとすぐに隠れてしまいました。
古事記

古事記 序文(後編)

陛下(元明天皇)が帝位についてからは、なお有難き徳が国中に行き渡り、天地人の三統に徳によりまして国民は養育されてます。紫宸(北極星を指す言葉=天皇の威光)の徳治は、陸に於いては馬が駆け行けるところまでも、玄扈げんこ(伝説上の天子が座した所)の風習は、海に於いては船の先が行けるところまでも照らしています。
古事記

古事記 序文(中編)

飛鳥清原大宮にいらっしゃいました天武天皇の御代のこと。 天武天皇は、大海人皇子の頃より優れた徳を備えられた方で、龍が伏する如く過ごしていましたが、ついに雷鳴を轟かし目覚める時を迎えました。 それは、ある日こと。夢の中で歌を聞きました。この歌は皇位を継ぐお告げだと思われて、その夜に川で禊を行ったところ、皇位継承の使命を確信しました。しかし、まだ皇位を継ぐ時期ではないと考え、自ら出家して南方の吉野山にいらっしゃました。しかし、天智天皇が崩御されると蝉が脱皮するかの如く天子になられました。よく人々が集まり兵の準備が整ったので、東国(岐阜県不破郡一帯のこと)へ虎のような威を以て進軍しました。
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